カンボジア・アンコールワットの遺跡と言えば、どのツアーでも必ず廻る、あるいはどのガイドブックにも掲載されいている、アンコール・ワット(Angkor Wat)とアンコール・トム(Angkor Thom)、そしてタ・プローム(Ta Prohm)やその周辺の寺院は、メジャーな遺跡スポットです。バンテアィ・スレイ(Banteasy Srei)も、市内からは少し離れていますが(約20キロ北へ)、とても美しくてお気に入りの寺院跡です。
後のポストにそれらの遺跡のハイライトを譲ることにし、今回はTune In Nagoya がオススメする、アクセスはあまり良くない、でも訪れる価値のある「郊外の遺跡2つ」を紹介したいと思います。一つ目はベン・メリア(Beng Mealea)(ここを訪れる日本人観光客は比較的多いと思います)で、もう一つは、カブール・シュピーン(Kbal Spean)で、ここは、単に市街から遠いというだけでなく、いわゆるハイキング(片道1時間30分)を必要とする少し厄介な場所にあり、あまりに知られていない遺跡ですが、行って良かったと心から思える遺跡です。ぜひご自分で素晴らしさを確認してください!(English is to be given later)
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ベン・メリア(Beng Mealea)
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カブール・シュピーン(Kbal Spean)
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- 訪れるべき価値のある2つの寺院ってどこ?
- ベン・メリア (Beng Mealea)
- カブール・シュピーン(Kbal Spean) と紹介します。
1) 下の地図を参考に、位置関係を確認
地図の左下
シェムリアップ(Siem Reap)を出発し、
アンコール・ワット(Angkor Wat)、
アンコール・トム(Angkor Thom)、
タ・プローム(a Prohm)があります。
バンテアイ・スレイ(Banteay Srei)(約37キロ)と
ベン・メリア(Beng Mealea)(約70キロ)、
カブール・シュピーン(Kbal Spean)(約60キロ)は、市街からかなり離れています。
2)ベン・メリア(Beng Mealea)
ヒンズー教の寺院ですが、仏教の影響を受けている彫刻がみられる寺院です。12世紀始めに建てられたと言われていますが、正確には分かっていません。
タ・プロームのように木々が根を張ったまま、あるいは寺院の柱に巻きついた状態そのままに、自然に守られ「凛」と存在している、そんな「神聖」そのものの場所です。
苔と木々が支配する緑の中に、廃墟のような寺院がひっそりと佇んでいるという雰囲気でしょうか。
寺院の柱や壁は崩れ去ったまま、ずーっと放置されているようですが、
よく観てみると、彫刻が施されていることが分かります。
アンコール・ワットの入場券では入れないので、寺院へ続く道で入場料を別に支払います。後のポストで紹介しますが、道路状態があまり良くないので、寺院への道のりは結構大変です。特にスコールの後は。それでも以前に比べてずっと良くなったと言われていますよ!
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入り口は、彫像で守られています |
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木の根っこが寺院を支えている?あるいは逆? |
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なんと威厳のある「廃墟」でしょう! |
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ゲートの上の彫刻に注目!ヒンズー教の神々ですよねぇ。 |
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寺院を見学できるように、木の階段・通路が作られています |
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木々と共存していますよねぇ〜 |
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木の階段・通路の上の無造作に置かれていた(放置されていた?)彫刻のある柱 |
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遺跡の外周にはこんな光景が! |
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苔と木の緑との絶妙なマッチング |
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入り口横の彫刻に注目! |
3)カブール・シュピーン(Kbal Spean)
アンコール・ワット遺跡群から、北東のKulen Hillsに位置します。Stung Kbal Spean Riverに沿っている遺跡で、砂岩に彫られた彫刻は、ヒンズー教の神シバ(Shiba)やその他の神々、神聖な動物です。川の流れと共存しその姿を保ったまま、訪れる人々に遺跡の素晴らしさを「暗黙の内に」語ってくれます。
寺院の入り口から、片道1時間30分程かけて「ヒンズー教寺院」(砂岩の彫刻)までKulen Hills を上ります(写真)。山道は狭く傾斜がきつく、ところどころ登る方向を見失いそうになります。また、雨季は補強用の木材も緩んでいるので、登りは決して簡単ではありません。ガイドとともに登った方がいいかもしれません。蚊や虫に刺されないように長袖で防御し、首にはタオルを巻いていた方がいいと思います。(雨季は特に)到着までにはきっと汗だくになりますが、後悔はしないと思います。それだけの価値のある場所です。
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入り口の入り口 |
ここからさらに、登り口まで歩いて行きます。蝶の生息地としても知られています。大きなタモを持った人達(研究者っぽい人達)が蝶を採取していました。
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入り口を少し登ったところ |
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少し道がぬかるんできますし、根っこがこのように張り出しています |
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道が2つに分かれている場所 |
赤いポスト(右)の細道を進みます。
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川の流れに洗われている砂岩上の彫刻
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上の写真の反対側にも彫刻が! |
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2枚上の場所を違う角度で撮影 |
写真上方に人が写っていますが、そのあたりの水中に次の写真の神が彫られています。
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砂岩に彫られた神は川の水に洗われています |
あまり水量がありませんが、増水するとこの彫刻は水中に潜ることになります。
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1枚前の彫刻を上から撮ったもの |
よく見ると、何面もの顔をもっていることが分かります。
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かなり保存状態のよい彫刻(これも川中にあり)
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岩間でメディテイションをしている修行僧? |
インドからの旅行者たちが、「徳をつむため修行をしている」高貴な人(具体的には理解できませんでしたが、固有名詞で呼んでいましたよ!)と教えてくれました。
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この遺跡の有名なスポットである滝 |
Khal Speanに行きたいと言ったら、砂岩に彫られた神々とこの滝が見どころだと教えてく
れました。その滝がこれ!
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滝(上の写真)を別のアングルから |
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岩の上でランチタイム |
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滝は聖なる牛や神々に護られているようです!
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このような山道を通って下っていきます |
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下山口に近い所で戯れていた蝶 |
片道1時間30分!何度も足をとられそうになりながら歩き続けると、川に溶け込む神々の彫刻が出迎えてくれます。夢中になってカメラのシャッターをきり、滝を探してさらに奥へと進むと、滝と滝を護る神の彫刻を見つけて更に感動です。
シェムリアップの市街から60キロも離れていて、登山に最低でも往復3時間はかかるので、1日旅行にオススメです。ぜひ、感動を体験してみてください!
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