Dynamic City:Phnom Penh in Summer (General Election) 2018 ダイナミックな夏(下院総選挙時)のプノンペン)



プノンペンは、観光の町ではなく、色々な意味で都会のダイナミックさを持っている、日々の生活の場であることを強く感じる町です。王宮と国王、寺院と僧侶、官僚、そしてあまり豊かではない一般の人々や観光客と様々な人々が混じり合う混沌とした町プノンペンを6つのポイントから紹介します。(English translation is to be given later)

トンレサップ川の遊覧船

7月29日(日)国民議会(下院)総選挙の前々日(27日)からの滞在では、選挙を肌で感じるという貴重な体験をすることができたので、選挙カーでの応援等にも少し触れてみます。

  1. 町の様子
  2. 人々の生活
  3. キリングフィールドとトゥール・スレーン博物館
  4. ちょっと不気味な選挙の様子
  5. イオンモール
  6. ちょっと奇妙なもの

1)町の様子

まずすぐに目につくのが、貧富の差ですね~。当たり前ですけど、王宮は美しく、寺院は整備されています。僧侶が黄色い袈裟を来て町中を歩いているのをよく目にします。寺院を抜けて、別の大通りに出る近道をすると、そこには普通の人々の生活感がにじみ出ています。
王宮 Royal Palace
この日は、王が宮殿に滞在している印である旗が掲げられていました。
王宮近くのお寺
お寺から主要道路へと抜ける細道


プノンペンでは、一つの大通りから別の大通りへは、このような細い小道を通らないと大回りをすることになり、とっても大変。地図上では存在する小道も、地元の人に説明を受けないとどれが小道なのか分からない程で厄介です。この通りも文字通りお寺の中を突っきっています。

トンレサップ川を夕刻に歩く僧侶たち
セントラルマーケットの入り口の一つ

2)人々の生活


人々はたくましく生きているなぁというのが第一印象です。前のポストにも書きましたが、「生活がかかっている」その為には頑張らなくてはという感じですかねぇ。マーケットでは、上の写真のように洋服を売る傍らで、食事を提供する屋台がでていたり、下の写真のように、畳1畳ほどのブースに商品を積み上げディスプレイをし、お客を誘い入れています。夕方になると、トンレサップ川の辺りで人々が涼を取っています。デートスポット?なのかもしれません。若いカップルを目撃しましたよ〜。まだ幼い子供が、鳥(雀のようでした)を売っていたのにもびっくりしました。

セントラルマーケットの内部
シェムリアップと同様に、このような昔ながらの地元の人々の為のマーケットでは、食料を始めとし、様々なものが売られています。

セントラルマーケットないのお店
女性が座っているのが一つのブースです。ブースには番号がふられていて、写真では2ブースが’写っていますが、ブースの前面にも靴が積み上げられています。スペースのすごい有効活用ですねぇ。

オルセー・マーケット近くのアパートの様子
プノンペンのほぼ中央に位置するオルセー・マーケットも、地元の人々が食料や日用品を買う場所ですが、この近くのバス停から、シェリムアップ行やベトナムホーチミン市への長距離バスが発着します。この日は、選挙当日だったので、通りは閑散としていました。

夕刻にトレイサップ川辺りで涼む人々
川辺の小さなお寺付近で鳥を売る子どもたち

3)キリングフィールドとトゥール・スレーン博物館

悲しい歴史の事実に向き合い、涙が止まりませんでした。9月29日(日)選挙投票(当日は全ての公共施設が閉鎖。選挙の為閉鎖って日本とはスケールが違うって思いません?)の前日にラッキーにも、2つの場所を訪れることができたのですが、ここは絶対に訪れるべき場所です。キリングフィールドでは、ポルポト率いるクメール・ルージュの残虐な殺戮の様子が、トゥール・スレーン博物館、通称S21(Security Prison 21)では、拷問の様子や高校の教室を改造した牢屋などが公開されています。最初の4枚は、キリング・フィールドの写真で、最後が1枚だけとれた(撮影はほとんどで禁止されている)S21の写真です。

キリングフィールドの慰霊塔
キリングフィールドから発掘された、殺害された人々の骨がこの塔に祀られています。どのように、殺されたのかが(人骨の損傷箇所の説明あり)明示されています。
慰霊塔内の人骨 赤や青の丸いシールが損傷箇所を示す
大量埋葬地(450体)
この場所からは450体の人骨が見つかっていて、大量虐殺の場所であったと言われています。囲んでいる杭の周りには、ミサンガのようなものが巻かれています。

大量埋葬地(キリング・ツリー)
この場所は、本当に悲しい場所です。子供の頭をこの木に叩きつけて、殺したと言われている木です。発見された当時、人肉の破片と血がべっとりとついていて悪臭がしたと伝えられています。ここにもミサンガのようなものがたくさんくくりつけてあります。

マジック・ツリー
ここが恐ろしい「殺戮の場所」であることを隠すため、クメール・ルージュはこの木にスピーカーをくくりつけ、大音量で音楽を流していたそうです。人々の拷問のうめき声をかき消す効果を狙っていたと言われています。想像してみてください。敷地内で拷問に苦しむ人々の叫び・うめき声は漏れることすらないないんです。


有刺鉄線が貼られている牢屋です。もともとは高校の校舎を改造して牢屋としているので、各部屋に教室の面影が残っています。別の塔では、ブロックや木の仕切りで区切られた、畳半畳ぐらいの牢屋も公開されています。

4)ちょっと不気味な選挙の様子

シェムリアップでも選挙の様子を目撃しましたが、プノンペンはまさに投票日が迫っていたからなのか、ちょっと「異様」な感じがしました。先導するトラックに乗車する多くの人が、旗を振りながら雄叫びをあげていました。その後に続くのが、おびただしい数のバイク、バイク、バイク。その人達も旗を持ったりシュプレヒコールをあげていたりしました。道路がブロックされるので、大渋滞でした。



オルセーマーケットの臨時投票所

5)イオンモール

なんだかとても不思議な感じです。「日本にいる」ような、そんな感じです。イオンがカンボジアにも進出していて、「日本」を体現しています。違うのはそこにいる人だけ。日本のものが恋しくなったら、少し高いけど、調達することができます。お寿司は勿論のこと、オムライスやカツカレーなんかもフードコートで食べることができます。KFCやビアードパパ(シュークリームのお店)などもあるのですが、あまり安くはないので、カンボジア人には高くないのかなぁと思っていました。イオンモールに来ることや日本製品を買うことがステイタスシンボルになっていると聞きました。

TOPVALUのロゴも同じでしょ?

お寿司セクション
フードコートの日本食
 オムライスやミートソーススパゲッティ、これなら自分でも作れるかなぁ?ときっと思うでしょうね。結構シンプルでしたよ。
店内のお菓子のセクション
コアラのマーチや源氏パイ、ハッピーターン等、おなじみのお菓子を売っていました。品定めをしていた現地の人に、おせっかいにも「ハッピーターンの塩味は絶妙」と教えてしまいました。「ハイハイ」と流されましたけどね・・・

6)ちょっと不思議なもの


昔日本にも、足踏みのミシンがありました。台は頑丈で、まさにこの写真のような感じです。現在のポータブルとはほど遠いほど、しっかりとした作りでしたが、そのミシンがプノンペンでは、今テーブルに生まれ変わって活躍をしているようです。ホテルに備え付けられていました。


写真をよく見ると、「えっ?」と思うと思います。何だと思いますか?下のズームアップで分かると思いますが。王立博物館近くの広場で夕刻売られていました。同じようなものを売っている屋台もあったのですが、そこは「写真1ドル」とサインが出ていました。この女性はタダで写真を撮らせてくれましたけど。


何だか分かりましたか?勿論食用です。貴重なタンパク源ですものね。

「プノンペンからホーチミンへ 陸路での国境越え」については、次のポストで!

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